社会福祉援助技術とは?

~介護保険制度・住宅福祉サービスの促進~

ここでは社会福祉援助技術とは何か?についてポイントをまとめています。介護保険制度施行後、住宅福祉サービスの促進に伴い、ケアマネジメント、ネットワークなどの関連援助技術の重要性も増やしてきました。

~社会福祉援助技術とは何か?~

【出題ポイント!】
①生活問題への直接的な支援と社会環境の調整からなる専門対人援助活動をソーシャルワークという。
②ソーシャルワークの実践方法を社会福祉援助技術といい、直接援助技術と間接援助技術に分けられる。
③ソーシャルワークはイギリスで起こり、アメリカで発展した。
【ソーシャルワーク】
社会福祉専門職が日々の援助に用いる技術をソーシャルワークといいます。福祉援助技術は、個々の対象に福祉サービスを提供する直接援助技術と、地域や組織に働きかけ、地域ぐるみの支援体制づくりを行う間接援助技術に分かれます。直接援助技術には、個人や家族に対する個別援助技術(ケースワーク)と小集団やそのメンバーを対象の集団援助技術(グループワーク)があり、間接援助技術には、地域援助技術(コミュニティワーク)、社会福祉調査法、社会福祉運営管理、社会活動法、社会福祉計画法の5つ(レパートリー)があります。
【整理メモ】
社会福祉専門職の倫理
社会福祉サービスに携わる社会福祉士、介護福祉士などは、業務の特性から、資格や専門知識だけでなく、「倫理観」が求められます。日本ソーシャルワーカー協会は1986年、前文と15の原則の「倫理綱領」を発表しました。

~個人援助技術(ケースワーク)~

【出題ポイント!】
①個人や家族を対象とする直接援助技術をケースワーク(ソーシャルケースワークまたはソーシャルワーク)という。
②ケースワークは、5つの要素から構成されている。
③ケースワークの原則は、個別化、意図的な感情表出、統制された情緒的関与、受容、非審判的態度、自己決定、秘密保持の7つである。
【ケースワークの構成要素】
ケースワークは、利用者、援助者、目的、援助関係、社会資源の5つから構成されますが、問題解決アプローチを提唱したパールマンの「4つのP」は、個別援助技術の基礎構造としてよく知られています。4つとは、①人(Person)、②問題(Problem)、③場所(Place)、④過程(Process)です。
【7つの原則】
援助者のとるべき態度については、アメリカの社会福祉学者バイステックの提唱した7原則がよく知られています。
①個別化・・・利用者を1人の人間として理解する。②意図的な感情表出・・・適切な援助を行うためには、利用者の自由な感情表現を促し、受け入れ、冷静に援助に関わる。③統制された情緒的関与・・・援助者は感情に流されないよう、自己制御が必要。④受容・・・利用者のあるがままを受け入れる。⑤非審判的態度・・・価値や判断を押し付けない。⑥自己決定・・・利用者自身の決定を側面から援助する。⑦秘密保持・・・倫理的義務として、援助に際して得た利用者に関する情報は、決して、ほかへもらしてはならない。

~集団援助技術(グループワーク)~

【出題ポイント!】
①集団や、集団に参加する個人を対象とした直接援助技術がグループワーク(ソーシャルグループワーク)である。
②グループワークの展開は4つの過程に分けられる。
③グループワークの基本原則は、7つである。
【グループワークの構成要素】
集団援助技術は5つの要素から成り立っています。
①利用者②グループ(特に小集団)、③援助者(イネイブラーや媒介者の役割を担いグループワーカーと呼ばれる)、④プログラム活動(目的達成のための一連の活動。メンバーの主体性、リーダーシップを養う。)、⑤社会資源(問題達成に役立つすべての物的・人的・法的資源)
【4つの展開過程】
グループワークには4つの過程があり、各々、特徴的なグループの発達が見られます。
①準備期・・・援助の必要性を感じてから開始まで。グループの目的・課題の明確化、グループ計画と波長合わせなどを行う。
②開始期・・・最初の集まりからグループとして動き始めるまで。目的・課題の再確認と契約、プログラム計画・グループ形成への援助をメンバーとともに行う。
③作業期・・・個人とグループが目標達成に向けて主体的に活動する段階。
④終結期・・・グループ援助の修了。利用者がスムーズに次の生活に移行できるようにする。
【7つの原則】
グループワークの基本的態度として、次の7原則が挙げられています。
①個別化・・・メンバーとグループの個別性の尊重。②受容・・・メンバーとワーカーは互いにありのままを受け入れる。③葛藤解決・・・対立や摩擦を利用してメンバー同士で問題を解決。④参加・・・個々の能力・自主性に応じて全員活動に参加。⑤経験・・・共同作業の経験を通してメンバーは成長する。⑥制限・・・危険行為の防止や集団行動上の成果のため、最低限の制約を課す。⑦継続評価・・・常に評価をすることにより援助の目安とする。

~地域援助技術(コミュニティワーク)~

【出題ポイント!】
①間接援助技術には、地域援助術(コミュニティワーク)、社会福祉調査法、社会福祉運営管理など5つの方法レパートリーがある。
②コミュニティワークは、地域に働きかけ、環境を整える。
③コミュニティワークの原則は、住民全体の尊重とプロセス重視である。
④地域援助技術はコミュニティオーガニゼーションの発展の上にコミュニティワークと呼ばれるようになった。
【間接援助技術】
社会福祉サービスが変化し、重点が施設収容から地域福祉へと移行するのに伴って、社会福祉援助も、個人やグループを対象とする直接援助技術だけでなく、援助技術の視野を広げたものにしていく必要がでてきました。
【地域援助活動の展開】
コミュニティワークは社会福祉の行政機関、社会福祉協議会、地域社会に配置された諸施設などにより、次のようなプロセスで行われます。
「問題(ニーズ)の把握」→地域が抱える福祉問題や社会資源の把握
地域の抱える福祉の問題の分析、その緊急性の把握などにより、地域の診断を行う。
「計画の策定と実施」→地域の組織化、社会資源の開発、福祉の組織化、情報の収集と伝達。ここでは社会支援ネットワーク形成が重要。
「活動の評価」→評価アンケート、活動記録のまとめ、次の目標設定など。
当初期待された対応がうまく得られたか、各プロセスの活動はうまく展開できたかなどが評価され、次の課題へと活かされていく。
【整理メモ】
M.ロス・・・カナダの社会福祉学者で、コミュニティ・オーガニゼーションの代表的研究者。

~調査・運営管理と関連援助技術~

【出題ポイント!】
①社会福祉調査法には「統計調査法」と「事例調査法」とがある。
②ソーシャル・アドミニストレーションとは、福祉が効率的に行われるよう、組織の見直しや運営管理をする方法である。
③スーパービジョンは、援助者自身の知識や技術向上のために行われる指導法である。
【社会福祉の調査と運営管理】
統計調査法
問題の一般的特徴を把握するのに適した方法です。対象が限られている場合は「全数調査」が、対象が多数であり、時間や軽費などの問題がある場合は「標本調査」が行われます。
事例調査法
統計調査が多数の対象を数量的に扱い、一般的な特徴を求めるのに対し、事例調査は少数の対象を質的にとらえ、固有性を明らかにしていきます。
【関連援助技術】
スーパービジョン
援助者自身が専門職としてより高い水準の知識や技能を身につける方法で、経験の少ないワーカーや福祉を学ぶ学生の指導や教育に活用されます。


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