いろいろな精神障害の種類について

~統合失調症・躁うつ病・神経症・心身症~

ここでは精神障害の種類についての出題ポイントをまとめています。精神障害者とは、統合失調症、中毒性精神病、知的障害、精神病質、その他の精神疾患を有し、精神障害は統合失調症・躁うつ病・神経症・心身症などがあります。

~様々な精神障害について~

【出題ポイント!】
①精神障害とは精神状態の偏りや異常のこと。
②精神障害者とは、統合失調症、中毒性精神病、知的障害、精神病質、その他の精神疾患を有するものをいう。
③代表的な精神障害である、統合失調症・躁うつ病・神経症・心身症などについては、その症状や治療の現状を知っておく。
【精神障害の分類】
精神障害の原因は大別して2つあります。素質・遺伝などを「内因」といい、脳など器質の変化や、身体の病気により精神が影響を受けた場合を「外因」といいます。環境やストレスなどは「心因」といいます。
①外因性精神障害
器質性精神病:脳自体に変性や疾患がある。
症状性精神病:身体の病変が脳にも影響している。
②内因性精神障害(脳の病変を伴わない)・・・内因精神病、心因精神病
【代表的な精神障害】
「統合失調症」
(症状)・・・主に青年期に発病。幻聴や被害妄想などの陽性症状と、自閉・感情鈍麻などの陰性症状とがあります。
(治療)・・・急性期は薬物投与が中心で、慢性期には芸術療法、レクリエーション療法、作業療法などが行われます。
「躁うつ病」
(症状)・・・躁状態とうつ状態とが交互に現れる場合と、どちらか一方の状態が繰り返し現れる場合があります。
①躁状態:状態にそぐわない気分の高揚があり、自信にあふれている。考えが次々と発展し、会話の目的から逸脱したりする。
②うつ状態:悲観的で些細なことにクヨクヨする。言葉と行動量が減り、罪責妄想や被害妄想に至る場合もある。
(治療)・・・向精神薬や抗うつ剤が投与されます。
「神経症と心身症」
(症状)・・・強いストレスがかかったとき、落ち込んだりする反応を「心因反応」といい、その状態が慢性的に持続した場合を「神経症」といいます。反応が、胃潰瘍、慢性大腸過敏症、喘息、高血圧、円形脱毛症などの身体の疾患として現れる場合は「心身症」といいます。
①不安神経症:不安発作と、それに続く持続性不安がある。
②恐怖症:通常はあまり恐怖を覚えないような対象に異常な恐怖を抱き、強い緊張が生じる。
③強迫神経症:何でもないと自分でわかっていながら、繰り返し浮かんでくる思考に悩む(強迫観念)。
④ヒステリー:失神、立てない、歩けない、見えない、聞こえないなど、身体症状を主とした「転換型」と、健忘、異常行動などの精神症状を主とする「解離型」とがある。
(治療)・・・薬の投与のほか精神療法、行動療法などが行われます。
「アルコール依存症」
(症状)・・・アルコールに対する精神的依存があり、飲酒によって問題を起こす場合と、行動に問題はないが、欠乏すると手の震えや動悸などの身体症状がみられ、飲酒により治まるという身体的なアルコール依存の場合があります。
(治療)・・・治療としては断酒しかありません。「断酒会」に参加していく社会的療法と、シアナマイドなどの抗酒剤を使用する方法があります。
「思春期やせ症」
神経性食欲不振症、拒食症ともいいます。過食とともに摂食障害の一種で、心身症のひとつとする見方もあります過食と拒食とを交互に繰り返す例もみられ、食べたものをすぐ吐き出したり、下剤や利尿剤の乱用も行われます。
「摂食障害」
摂食障害の特徴は、体型と体重に関する態度と価値観といえます。「やせ」と体重減少が理想化、追求され、体重増加と「肥満」の回避に大きな努力を払います。この病的な考えの中心は、自らの価値を多種多様な領域における能力ではなく、体型や体重で判断、評価する傾向です。
摂食障害には、大きく分けて神経性無食欲症(拒食症)と神経性大食症(過食症)があります。精神医学的な「やせ」の定義には、年齢と身長からみた正常体重の85%以下や、BMI(体重kg/(身長m)×2)が17.5以下といった基準が用いられています。神経性無食欲症患者の9割以上が女性といわれます。
神経性大食症の特徴には、むちゃ食いがあげられ、普通の人が食べる量よりも明らかに多い食物を食べ、そのとき本人にはその食行動を制御できないという感覚をともないます。

~認知症について~

【認知症の種類】
高齢者の認知症には代表的なものとして、アルツハイマー病と、脳血管性認知症があります。従来の用語である「痴呆」は「認知症」に改められました。その後、医学上の用語としても高齢者介護の分野を中心に「認知症」が用いられるようになっています。
【アルツハイマー病】
アルツハイマー病は、その原因がまだ十分にはわかっていませんが、脳、特に大脳皮質に老人斑や神経原繊維変化という病理学的な変化が認められます。特にアミロイド蛋白の沈着も注目されています。従来、早発性といって45歳から60歳までに発症した例をアルツハイマー症、70歳前後で発症する例を老年認知症(アルツハイマー型認知症)といっていましたが、現在は両者を併せてアルツハイマー症といっています。
(治療)・・・治療は望めませんが、進行を遅らせるためと、不安・不眠などへの対症療法や、初期には進行抑制のための薬も開発されてきています。
【脳血管性認知症】
脳動脈硬化症のため、多発的に脳梗塞が生じたことによる認知症をいいます。初期には作業能率の低下、頭痛、めまい、記銘困難などが現れます。血管障害の生じた部位により脳機能の低下は一律ではなく、いわゆる「まだら呆け」です。多くの場合、人格は保たれています。感情面では些細なことで泣き出すなどの情動失禁がみられる場合もあります。これは男性に多くみられる症状です。


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