状態の変化の把握と危険予防【介護福祉士】

~日常の生活リズムや身体の状態を観察~

ここでは介護福祉士試験に必要な「状態の変化の把握と危険予防」についての出題ポイントをまとめています。介護者は、利用者の日常の生活リズムや身体の状態を常に観察し、把握しておく必要があります。

【出題ポイント!】

①的確な対応のためには、日常の観察が大切である。
②バイタルサインを見逃さない。
③各バイタルサインの計測の方法について覚えるようにする。
④正常な状態のときの体温や、脈拍の数値を知っておく。
⑤緊急時の目のつけどころを知っておくこと。

~日常の観察~

介護者は、利用者の日常の生活リズムや身体の状態を常に観察し、把握しておく必要があります。異状があった際、早期に発見するためです。室内の様子、声の調子や目の動き、食欲、食べるときの様子、理解力の低下など、生活の中のサインを見落とさないよう、心がける必要があります。

~バイタルサイン~

バイタルサインとは、一般的に「体温」「呼吸」「脈拍」「血圧」「意識」を指します。身体に何か異状があったことを、バイタルサインの変化から知ることができます。計測は毎日決まった時間に行い、記録しておきます。
「体温」
体温は食後や入浴後を避け、30分ほど安静にした状態で測ります。体温計を腕の下に深く入れ、10分ほど測ります。片麻疹のある人は、麻庫のない側で測定するようにします。口中で計測する場合は、体温計を舌の下に入れます。この場合は檀の下よりも温度が高くなります。噛み砕くおそれのあるときや意識の混濁した人は危険なので、口中検温は避けます。意識のない場合や乳児は、肛門(直腸)で測定します。肛門に静かに体温計を挿入して測定します。
◎注意:寝たきり高齢者は平熱が低いので、37℃でも発熱状態である。
「呼吸」
安静にしているとき、みぞおちの上下運動を測定します。呼吸のムラや深浅、痰のからみ、呼吸音などもあわせてチェックします。室内の換気も確認。
◎注意:測定は気づかれないように。意識すると呼吸は変わってしまう。
「脈拍
手首、首筋(耳の下付近)、こめかみ等、動脈が通っている場所に人さし指、中指、薬指の3指を軽く触れて測定します。
◎注意:冷たい手で測定しないこと。
「血圧
血液が血管の内壁を押す力を血圧といいます。血圧に影響を与える要因としては、心臓のポンプの力、末梢血管の抵抗、動脈血管中の血液の量、血液の粘度、血管壁の弾力などが挙げられます。
◎注意:数値の判断は専門家に任せる。

~体温・呼吸・脈拍・血圧の正常値~

【正常体温】
成人 36.5~37.0℃   幼児 37℃   高齢者 36℃
※36~37℃を平熱と呼ぶ
(測定場所による体温の違い)成人の場合
脇の下 36.4℃   □腔 37℃   肛門 37.5℃
【正常な深呼吸数】
成人 16~20/1分間
【正常な脈拍数】
成人 60~80/1分間
※老人の場合一般的に少なくなる
【正常な血圧】世界保健機関(WHO)1999年、日本高血圧学会(2004年)
最高血圧 130mmHg未満   最低血圧 85mmHg未満
(正常高値)
最高血圧 130mmHg以上140mmHg未満
最低血圧 85mmHg以上90mmHg未満
(高血圧の値)
最高血圧 140mmHg以上
最低血圧 90mmHg以上

~整理メモ~

【こんなときには体温を測る】
①腕や額が熱い汗をかいている
②顔が赤く、目がうるんでいる。
③頭が痛い、だるい、筋肉痛を訴える。
④寒気がする。
⑤痙攣や嘔吐がある。
⑥意識がもうろうとしている。
⑦脈や呼吸が速い。


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