リハビリテーションとその方法とは?

~様々なリハビリテーション~

ここでは介護福祉士試験に必要なリハビリテーションとは何か?について説明しています。様々なリハビリテーションがありますので、要点をおさえておきましょう。

【出題ポイント!】

①リハビリテーションは、単に機能訓練をさすと考えられやすいが、本来の語源は人としての尊厳や権利、資格を回復することを意味している。
②リハビリテーションの理念の変遷を歴史的に理解する。

~リハビリテーションの意味~

【リハビリテーションの語源】
「rehabilitashon」という言葉は、「re 再び」と、「~ation すること」、ラテン語の「habilis 適する・人間にふさわしい」が結び付いたものです。「身分や名誉の回復」など、人としての尊厳、権利、資格を本来の姿に回復することを意味しています。魔女として無実の罪にとわれた「ジャンヌ・ダルク」のリハビリテーション=無実の罪の宣告と破門の取り消しとしても使用されています。
【日本でのリハビリテーション】
日本では、1949年(昭和24年)の「身体障害者福祉法」は、リハビリテーションを「更生」と訳して法の中に盛り込みました。身体障害者福祉審議会の答申(1982年)では、リハビリテーションの要旨を、次のようにまとめています。
・リハビリテーションは全人的復権を目指す技術及び社会的・政策的対応の総合的体系。
・リハビリテーションの理念の根源は、一人の人間としての人格の尊厳。
・リハビリテーションの基調は、障害のある人の主体性・自立性、自由という人間本来の生き方、ゴールは経済的自立を越えた広い考えに基づく。

~リハビリテーションの概念と歴史~

リハビリテーションの理念は、医学的リハから、職業的リハ、全人的復権へと変遷しています。
・リハビリテーションとは、「障害者をその人にとって可能な限り最高の身体的、精神的、社会的、職業的および経済的な有用性をもつまでに回復させることである。」(1942年、全米リハビリテーション協議会)
・「リハビリテーションとは、障害者の機能的能力を最高レベルに達せしめるために、固体を訓練あるいは再訓練するため、医学的、社会的、教育的、職業的手段を組み合わせ、かつ相互に調整してもちいること。」(1968年、世界保健機構(WHO)の総合リハビリテーションの考え方)
・「リハビリテーションとは、身体的、精神的、かつまた社会的に最も適した機能水準の達成を可能とすることによって、各個人が自らの人生を変革していくための手段を提供していくことを目指し、かつ、時間を限定したプロセスである。」(1982年、国連「障害者に関する世界行動計画」の定義)

~リハビリテーションの領域~

【医学的リハビリテーション】
身体の運動機能の障害などの軽減回復を図り、合併症の併発や肢体の変形、廃用性症候群を防止するとともに、障害のある人に対応した全人的復権をめざすサービスを含めたものです。
【社会リハビリテーション】
社会リハビリテーションとは、障害のある人の「社会生活力」を高めることを目的とした訓練、指導、援助、支援です。「社会生活力とは、様々な社会的な状況の中で、自分のニーズをみたし、一人ひとりに可能な最大限の豊かな社会参加を実現する権利を行使する力を意味する」。
【職業的リハビリテーション】
就労の確保と継続などの計画的支援。
【教育的リハビリテーション】
障害児に対する教育的支援をさす。特殊教育学校には、肢体不自由養護学校、知的障害者養護学校と一般校の特殊教育学級、盲学校、ろう学校がある。
【総合リハビリテーション】
これらの手段を組み合わせ、かつ相互に調整してもちいる考え方を総合リハビリテーションといいます。

~リハビリテーションの方法~

ICFの概念がリハビリテーションに大きく取り入れられ、生命・生活・人生を包括した全人間的概念である「生活機能」に働きかけることが明確にされました。
「急性期リハビリテーション」
傷病の発症期において、廃用性症候群の発生予防を中心として、急性期を担う病院において入院で行われます。
「回復期リハビリテーション」
回復期において、寝たきりの予防、ADLの改善、家庭生活への復帰を目的として、回復期リハビリテーション病棟等で行われます。
「維持期リハビリテーション」
維持期において介護的活動と平行して、寝たきりの予防と自立支援、快適な家庭生活や施設生活の支援を目的として行われます。外来、訪問、通所など保健・医療保険・介護保険として実施されます。


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