介護とは?~介護福祉士・介護関係科目~

~介護の原則・介護者の基本~

ここでは介護福祉士試験に必要な「介護の原則」「介護者の基本」についての出題ポイントをまとめています。介護とは、利用者(身体または精神の障害により、生活に支障を生じている障害者や高齢者)のために、何かを代わりに行うのではなく、その人の能力を最大限に発揮して、自立した生活ができるよう、できるだけの支援をすることです。

【出題ポイント!】

①生活習慣の尊重・自己決定権の尊重・プライバシーの尊重・残存能力の活用・共感・観察・連携が、介護の原則である。
②自立援助のために把握しておくべき事項を知っておく。
③介護は、何ができるか、何が必要かをしることから始まる。
④精神的支援も介護に含まれる。

~介護の原則~

介護とは、利用者(身体または精神の障害により、生活に支障を生じている障害者や高齢者)のために、何かを代わりに行うのではなく、その人の能力を最大限に発揮して、自立した生活ができるよう、できるだけの支援をすることです。介護にあたる者は、以下の原則に留意します。
「①生活習慣の尊重」
利用者のなじんできたライフスタイルに近づけるよう、それまでの生活習慣や個性、また時代性などを知るように努め、個々に適した介護を行う。
「②自己決定権の尊重」
利用者が自らの意思と能力で選択、決定できるように援助する。
「③プライバシーの尊重」
プライバシーな場、プライベートな事柄を援助する介護者であるからこそ、利用者のプライバシーへの配慮が必要。
「④残存能力の活用」
生活行動はできるだけ利用者自身にやってもらう。介護者は利用者がうまくできるよう見守り、アドバイスはするが、手出しは最低限に。
「⑤共感」
障害のある立場と苦悩を共有し、共に生きるという姿勢を堅持する。
「⑥観察」
異常の早期発見と事故防止のため、観察を怠らない。
「⑦連携」
家族やほかの専門職と連携をとり、統一された方針で援助に取り組む。

~介護者の役割~

医療の場では看護師が「診療の補助」とともに「療養上の世話」をしますが、慢性期になるとホームヘルパーなどの介護者が「療養上の世話」を中心に、ときには医師や看護師の指示に従って、補助的な業務も行います。療養上の世話には身体介護と家事援助がありますが、身体介護は排泄・食事・入浴といった生活行為をスムーズに行えるよう、条件を整える仕事です。家事援助は、生活行動によって生じた不足を補ったり汚れを落とすなどして、再び生活できるよう復元する作業ともいえます。家事援助なしには、介護は成立しません。いわゆる「生活援助」をすることです。

~介護者の基本~

【自立援助のために把握しておくこと】
①利用者の暦年齢と、その年齢にみられる一般的な心身の特徴
②障害による日常動作の支障とその影響
③生活暦と生活習慣
④障害に対する医療上の禁忌
⑤家族や周囲の介護力と利用者の自立度

~介護の基本2~

①利用者への介助だけでなく、環境の整備も重要である。
②安全が基本にあってこそ、自立への努力が可能になる。
③室内の温度は、夏季は20~ 24℃ 、冬季はやや低目をめやすとする。湿度は、年間を通じて60%が快適である。
④住居内の環境整備では、安全性と利便性に留意する。
【住環境の整備】
身体機能の低下がある場合、環境への適応が困難になります。
「室内温度」
室内の温度は、夏季は20~24℃ 、冬季はやや低目に設定するのがよいといわれています。湿度は年間を通じて60%程度が快適です。1時間に1回は換気が必要ですが、外気が直接当たらないように注意します。寝たきりでも、室温が15℃を下回ったら暖房を入れます。暖房器具には空気が乾燥しやすいものがあるので、湿度の保持は冬の課題です。夏、外気温が高くなった場合は室温も調整し、外気温との差を5℃以内に保つようにします。
「室内の整備」
自立度に合わせて、住居内の安全と利便への配慮は重要です。段差の解消、階段・浴室の手摺りや足元照明の設置といった、工事を必要とする改善のほか、家具の配置を変える、足をひっかけやすい敷物類を除くなどの整頓によっても安全度は高めることができます。
【寝具】
「ベッドの適正な高さ」
寝具には布団とベッドがあります。一般的には介護を要する人の場合は、ベッドのほうが立位がとりやすいので、自立度を高めることができます。マットの柔らかすぎるものは、寝返りを打ち|こくく、たいへん疲れるので、選ぶ際には必ず確認をします。
「床ずれ(褥瘡・じょくそう)に注意」
敷き布団やベッドパッドはできれば2組用意して、交互に陽に当ててよく乾燥させます。寝具の湿気も床ずれの原因となります。防水シーツやシーツは体の下でしわになりやすく、これも床ずれの原因となるので、体位変換などの際に気をつけておきます。
【食事】
「自立できない要因」
例:食材を調達できない/調理ができない/摂食行動がとれない
食事は心理的要因も大きいので、そちらの側面も無視できません。能力的には可能なのに、1人では食欲がわかないため、食事を抜いてしまう高齢者は少なからずいます。食事の介護には、調理や食べることへの援助だけでなく、こうした周辺状況をつくり上げていく作業もあります。
「脱水」
皮膚や唇が乾燥し尿量が減少していたら、かなり水分が欠乏している脱水状態と考えられます。以下のようなときは要注意です。
例:発熱/下痢/発汗/嘔吐/室内の乾燥
【排泄】
高齢者や障害者は排泄の障害も多いのですが、排泄に関連する健康上の障害も起こしやすくなっています。清潔の保持、排泄を待たせないなどの配慮で、二次的な障害が予防できます。排泄介護を受ける利用者は、最も個人的な行為を他人に委ねることへの羞恥と、自己への腹立たしさを持っています。そうした気持ちを理解し、介護を受けることへの心理的負担を軽くする働きかけも、介護には必要な技術です。


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