ターミナルケアと介護者の安全

~ターミナルケア・介護者の安全~

ここでは介護福祉士試験に関する「ターミナルケア」「介護者の安全」についての出題ポイントをまとめています。ターミナルケアとは、死を目前にした終末期の人に対する介護のことで、介護という活動は、介護者自身の健康に支えられています。利用者の健康管理だけでなく、自身の健康にも十分に注意することが「義務」といえます。

【出題ポイント!】

①ターミナルケアとは、死を目前にした終末期の人に対する介護のこと。
②ターミナルケアでは、特に本人の意思が尊重される。
③最期の瞬間まで、希望を捨てずに接することが必要である。
④終末期の身体的特徴について知っておくこと。
⑤死後の肉体の変化について知っておく。

~終末期の定義~

終末期(ターミナル)とは、それ以上の治療効果が期待できない、最後の3~6か月のことを一般的にいいます。

~死の受容~

ターミナルケアとは、死を目前にした終末期の人に対する介護のことです。終末期の精神の動きを、医学者E.キューブラ・ロスは、次のような5段階に分けて説明しています。

~ターミナルケア~

病院や施設でなく、自宅で最期の時を迎えたいと望む人が増え、在宅におけるターミナルケアについても検討される必要が出てきました。終末期の介護では「本人の意思」が最も尊重されるとともに、利用者も家族も、最後まで希望を失わずにいられるよう援助しなければなりません。

~臨終~

終末期には観察を怠らず、医師との協力を保ち、容態が変わったら直ちに連絡をとります。家族には状況を報告し、本人の意思を尊重し、家族や親しい人が付き添えるよう手配します。介護者は、本人や家族の不安が軽減されるよう配慮し、特に家族がいない場合は、手を握るなど、スキンシップをとりながら、孤独な死にならないようにします。避けることのできない「最期の時」が、厳粛で安らかなものとなるよう、最善を尽くすのが介護者の義務です。
「臨終の際の身体の特徴」
①体温が低下する。
②脈拍が乱れ、血圧が低下する。
③呼吸が浅く乱れる。
④意識がなくなり昏睡状態となる。
⑤四肢が冷え、口唇や爪にチアノーゼ(紫色になる)がみられる。
⑥瞳孔が拡大する。

~死後の肉体の変化~

一般的には死後、時間の経過とともに以下のような変化が予測されます。
①冷却・・・死後、約2~3時間で冷たくなる。
②死斑・・・死後20~30分で、身体の下部になっていた部分に青紫の斑紋が出る。
③死後硬直・・・筋肉や関節は死の直後には弛緩するが、2~3時間後から硬直が始まる。

~介護者の安全~

【健康管理】
介護という活動は、介護者自身の健康に支えられています。利用者の健康管理だけでなく、自身の健康にも十分に注意することが「義務」といえます。
「日常の管理」
①定期的な健康診断と、必要な予防注射は受けておく。
②栄養を摂り、十分な睡眠と規則正しい生活を心がける
③介護の現場に発生するストレスとうまく付き合う。
「感染予防」
④手洗い、うがいを励行し、適切な消毒薬を使用する。
⑤汚物や体液に触れる可能性のある場合は使い捨て手袋を使用する。
⑥感染のおそれのある利用者の使用する物品は専用とする。
⑦感染症の利用者の介護は最後にするなど、訪問の順序を考える。
「腰痛予防」
⑧介護の現場で多発する腰痛を防ぐため、移動や体位変換のボディメカニクス(←人間工学用語。骨格、筋肉などの力学的相互関係)を学ぶ。
⑨中腰の作業を避ける。
⑩腰痛体操などで、予防に努める。

~移動の際の腰の負担~

「膝型」は熟練者がとる方法です。背を伸ばした状態で腰を落とし、利用者の重心を十分に引き付けて動かすので、腰への負担が少なくなります。上体はほぼ垂直になっており、重心は脚の間にきています。


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