~介護福祉士試験・問題集~
ここでは介護福祉士試験のリハビリテーションとレクリエーションに関する問題をまとめています。介護福祉士試験合格を目指して色んな練習問題を頑張りましょう!
~リハビリテーション論~
「問1」リハビリテーションについて述べた文章の中から、正しいものを一つ選びなさい。
① 日露戦争後の、大量の傷痍軍人の出現がリハビリテーションを発達させた。
② リハビリテーションとは「人間としてふさわしい状態に戻す」という意味であるが、近年になると、先天的障害などでもともとなかった能力を獲得する、「リハビリテーション」の概念も含めた広範なとらえ方が一般化している。
③ リハビリテーションは、「職業に就き、社会的自立を果たすこと」が最終目的である。そこに至らない場合は失敗とされる。
④ 自立の概念が変わったのは、1981年の国際障害者年以降である。
⑤ リハビリテーションは、運動機能の回復等の訓練と社会復帰のための職業的リハビリテーションとに分類できる。
答え:②
「問2」次の記述のうち、最も適切なものをひとつ選びなさい。
① 身体障害を伴わない知的障害者は、リハビリテーションの対象ではない。
② リハビリテーションは、障害が固定してから開始される。
③ 国際生活機能分類(ICF)の環境因子には、人々の社会的な態度による環境のもつ影響力が含まれる。
④ アメリカの自生活運動は、知的障害児の親の活動として出発した。
⑤ 自立生活プログラムは、援助を受けずに生活することを目的としている。
答え:③
「問3」以下の文章の空欄A、B、Cに該当する語句の組み合わせとして、最も適切なものを一つ選びなさい。
1960年のWHOの定義ではリハビリテーションとは「(A)・社会的・教育的・職業的手段を組み合わせ、かつ相互に調整して、訓練あるいは再訓練することにより、(B)の機能や能力を、可能な(C)のレベルに達するようにすること」とされている。
A B C
① 経済的 障害者 最高
② 医学的 利用者 最小
③ 伝統的 対象者 最大
④ 医学的 障害者 最高
⑤ 伝統的 利用者 最良
答え:④
「問4」脳卒中片麻痺患者における身体障害に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
① 片麻痺の障害は、通常上肢よりも下肢の方が重い。
② 片麻痺は、通常遠位筋の方に強く現われる。
③ 片麻痺により、手指は屈曲拘縮をきたしやすい。
④ 患者のほとんどが歩行できなくなる。
⑤ 患者のADLの障害は、常に運動障害の程度と比例する。
答え:③
「問5」片麻痺における移動動作等に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
① 杖歩行では、健側上肢の杖、麻痺側下肢、健側下肢の順に前に進む。
② 坂道の急な下りのときは、車椅子を後ろ向きで、ゆっくりと下っていく。
③ ベッドから車椅子へ移動する場合、車椅子を健側の斜め前に置く。
④ 階段を降りるときは、麻痺側下肢から一段降ろし、次に健側下肢を同じ段に降ろす。
⑤ 階段を上がる時は、まず麻痺側下肢を一段昇らせ、次に健側下肢を同じ段に上げる。
答え:⑤
「問6」身体の一部あるいは全身の活動低下や不使用によって起こる、廃用性症候群に関する以下の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
① 廃用性筋萎縮---寝たきりの場合、上半身の筋肉が特に低下する。
② 関節拘縮---関節は動かさずにいると、軟骨が伸びて締まりがなくなる。
③ 廃用性骨萎縮---安静のよる刺激の低下で骨は温存され、太く重くなる。
④ 起立性低血圧---長い間寝ていると血圧の調整機能がうまく働かれず、高血圧になる。
⑤ 床ずれ---廃用性症候群の合併症として最も多くみられる。血行不良や摩擦により皮膚が損傷し、時としてそこが化膿する。
答え:⑤
~レクリエーション活動援助法~
「問1」レクリエーションは人間の基本的欲求を満たすものである。レクリエーションによって満たされる人間の基本的欲求に含まれないものはどれか。
①個人的欲求 ②社会的欲求 ③生理的欲求 ④知的欲求 ⑤身体的欲求
答え:①
「問2」レクリエーションの定義に関する以下の記述の中から、誤っているものを1つ選びなさい。
① レクリエーションはかつては「余暇の善用」とされてきたが、今日の定義では、必ずしも道徳的判断は問われていない。
② 多くの人との交流を通じて自己啓発を図るものなので、レクリエーションはグループ活動と同義語といってもよい。
③ 「レクリエーション」には、人間性の回復・再創造といった意味がある。
④ かつてはレクリエーションによってリフレッシュし、生産性を上げるといったように生産性への意義が評価されたが、現在は活動自体が価値を認められている。
⑤ レクリエーションはすべての人々にその権利がある。また強制されて行うものではなく、各人の自由な意思で行われる。
答え:②
「問3」次の記述のうち、今後Yさんへの個別レクリエーション活動援助を導入する理由として、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを1つ選びなさい。
A 現在の趣味の他に、屋外で行う趣味も身につける必要があるため。
B 職場復帰の際、書道部や華道部へ入部する必要があるため。
C 書道や華道などに興味があり、新たに茶道も取得する必要があるため。
D 編み物などの趣味を生かして、退所後の地域での過ごし方を充実する必要があるため。
A B C D
①○ ○ ○ ×
②○ × × ○
③× ○ × ○
④× × ○ ×
⑤× × × ○
答え:⑤
「問4」次の文章の空欄ABCに該当する語句の組み合わせとして、最も適切なものを一つ選びなさい。
Yさんの発症前の趣味は(A)活動と言えるが、現在は(B)要素が多く含まれている活動に興味を持っている。Yさんに対する個別レクリエーション活動援助として編み物を選択した場合、次の作品を(C)にすることが望ましい。
A B C
①娯楽型---創造的---マフラー
②娯楽型---意図的---手袋
③社交型---創造的---マフラー
④社交型---創造的---手袋
⑤社交型---意図的---マフラー
答え:①
「問5」Yさんに対するレクリエーション活動援助者の接し方に関する次の記述のうち、適切なものの組み合わせを1つ選びなさい。
A Yさんと街の書店まで同行し、援助者が選んだ編み物の本を購入される。
B 編み物についての質問内容によっては、街の手芸店に尋ねることもできるとYさんに伝える。
C 編み物により肩凝りを訴えているYさんに、作業療法士などの専門家に相談するよう助言する。
D Yさんにとって最後の機会となる施設祭りに、Yさんに相談せずに作品出展を申し込む。
①A、B ②A、C ③B、C ④B、D ⑤C、D
答え:③